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美術品あふれる教会

800年の歴史を持つリンシューピン大聖堂は、低木が茂る静かな広場に建っています。高さ107mの尖塔は、街のどこからでもよく見えます。この教会の最大の特色は、神聖な祈りの場所であるだけでなく、素晴らしい美術品を所蔵していること。16世紀のオランダの画家、マールテン・ファン・ヘームスケルクが描いた三連祭壇画も展示されています。

リンシューピン大聖堂は、スウェーデンで最も印象的な中世の教会です。現在教会がある場所に最初に木造の教会が建てられたのは11世紀のこと。後に、石造りの建物へと建て替えられました。現存する教会は1230年に着工し、1520年に完成しました。カリヨンと西側の拡張部分は1885年に増築されたものです。屋根は何度も修復され、最近では1967年に修復されました。銅の屋根は腐食のために緑色を帯びています。

ゴシック式の大聖堂入口
ゴシック式の大聖堂入口

リンショーピン

教会内にある“生命の樹”

高いアーチ型の天井を持つ簡素な雰囲気の教会に入ると、左手の美術品が目に入ります。このほっそりとした「生命の樹」は、銀、金、ガラスでできており、カール・グスタフ・ヤンソン、ヤン・オストワルド、トールビョルン・ヴォクトがデザインしたものです。この作品の美しさが際立つのは何といっても夜。キャンドルの光に照らされてきらきらと輝く150枚の葉や異なる種類の果物は、さまざまな内的価値を表現しています。
2010年には、祭壇の近くにステンドグラス作家のブライアン・クラークによる色鮮やかな窓が追加され、教会の装飾はさらに美しくなりました。窓に光が差し込むと、ステンドグラスのパネルから教会の壁面に七色の光が広がります。作者のクラークは、ステンドグラスが教会を訪れる人の人間性を映し出すと信じています。クラークは決して無名の作家ではありません。彼のステンドグラス作品は世界中にあり、ミック・ジャガーやポール・マッカートニーとも親交があります。

リンシューピン大聖堂の“生命の樹”
ブライアン・クラークによるステンドグラス

教会内のオランダ美術

教会には、オランダの画家、マールテン・ファン・ヘームスケルク(1498~1574)の三連祭壇画があります。ファン・ヘームスケルクは、主に肖像画や宗教画を描きました。著名な画家、ヤン・ファン・スコーレルのハーレムの工房で働いていた時期もあります。ファン・スコーレルのもとで修行を終えると、ファン・ヘームスケルクはイタリアを訪れ、そこに1532年から1536年まで滞在しました。この時代は彼の作風に大きな影響を及ぼしましたが、彼はオランダ人としての自分のルーツを決して忘れませんでした。この三連祭壇画はアルクマールで制作され、40年間オランダの教会に設置されていましたが、スウェーデン王ヨハン3世がリンシューピン大聖堂のために購入しました。この作品は高さ5.7m、パネルを開いた時の幅は8mとなります。

16世紀の画家、マールテン・ファン・ヘームスケルクが描いた三連祭壇画

写真提供

  • リンシューピン大聖堂の“生命の樹”: John Blyberg, Flickr
  • ブライアン・クラークによるステンドグラス: Manuela Hutter, Flickr
  • 16世紀の画家、マールテン・ファン・ヘームスケルクが描いた三連祭壇画: schilderijen.nu