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珍しい木造の大聖堂

セントピーター&セントポール大聖堂は、パラマリボの旧市街にある貴重な建築物です。入口から尖塔に至るまで、すべて木です造られており、2つの南米最大の木造大聖堂のうちの1つです。最近、修復されたため、黄色と青灰色に塗られた正面は昔のように鮮やかに見えます。中へ足を踏み入れると、特別な空間が広がります。

すらりとしたセントピーター&セントポール大聖堂の第一印象は、目ではなく鼻で感じられるはずです。中に入れば、スギが放つ素晴らしく香ばしいムスクの香りに迎えられます。大聖堂が建てられた1883~1885年は、粘土が豊富なスリナムにレンガ工場はありませんでしたが、ジャングルには木が豊富にありました。木造だからこそ、大聖堂には独特の香りだけでなく、温かい雰囲気や見事な音響効果が生まれているのです。

セントピーター&セントポール大聖堂
セントピーター&セントポール大聖堂

パラマリボ

スギの木と装飾の木彫り

大聖堂の正面や柱は、ほとんど壊れることのない非常に頑丈な木材であるスリナム原産のグリーンハートで造られています。この木のほっそりとした幹に量感を与えるために、大聖堂の柱は加工を施していないスギの木で包まれています。その他の内装にも、赤茶色のスギ材が使われました。こうしたトロピカル風の木材がヨーロッパの建築様式と美しく組み合わされています。半円アーチや柱廊はネオロマネスク様式ですが、大きな2本の尖塔はネオゴシック様式です。装飾的な木彫りは明らかにパラマリボ特有のものであり、柱頭やアーチの装飾の形は奴隷制度から解放されたクレオールの木工師が彫り上げました。大聖堂建設の少し前になる1863年に奴隷制度が廃止されたばかりのスリナムでは、これはとても珍しいことでした。解放された奴隷たちの発展するコミュニティにとって大聖堂をより魅力あるものにするために、司祭はこの機会を生かしたのです。

美しい大聖堂の内装

大聖堂からバシリカへ

20世紀末の大聖堂は、現在の見事な姿ではありませんでした。修復の試みが失敗に終わり、大聖堂は徐々に傾き、正面の塗装ははがれ落ち始めていました。シロアリや木材の腐朽が見つかってからというもの、20年もの間、大聖堂は閉鎖されたままだったのです。2010年、5年に及ぶ徹底的な修復がついに完了し、素晴らしい木造の大聖堂が復元されました。天井の濃淡のある木の梁をじっくり見ると、新しく張り替えられたことが分かります。2014年、教皇フランシスコからカトリック建築における最高名誉称号を贈られ、この木造大聖堂はバシリカとなりました。

ヘンク・アルロン通りにある大聖堂

神聖な司祭

セントピーター&セントポール大聖堂は、スリナムの人口の約20%を占めるカトリック教徒にとって重要な巡礼の地です。付属礼拝堂には、列福されたオランダ人宣教師、ペールケ・ドンダース司祭(1809~1887)の墓があります。ドンダース司祭は、人生の大部分をバタヴィアのハンセン病患者のために捧げた人です。パラマリボの西に位置するバタヴィアのハンセン病患者収容所では、患者が悲惨な生活を送っていました。

写真提供

  • 美しい大聖堂の内装: David Stanley, Flickr
  • ヘンク・アルロン通りにある大聖堂: Bart van Poll, Flickr