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ヘルシンキのユニークな聖地

ヘルシンキのエトゥ・トーロ地区中心部の岩場から、まるでUFOのような外観の銅製ドームが頭をのぞかせています。その下に隠れているのが、ユニークな建造物、テンペリアウキオ教会です。岩をくり抜いて作られたこの教会は、「ロックチャーチ」と呼ばれていて、魅力ある究極のフィンランド建築として世界的な名声を得ています。

1906年、ヘルシンキ市議会の決議によって、市内のメインストリートであるフレデリキン通りの突き当たりにある岩場に教会が建設されることになりました。その設計が決まるまでの道のりは困難なものでした。最初に行われた設計コンペでは、審査員がすべての応募作品に満足できず、2度目のコンペ優勝案は、第二次世界大戦開戦により早い段階で頓挫してしまいます。ようやく、3度目にそうした不運を払いのけ、1969年、ついにロックチャーチが完成しました。

テンペリアウキオ教会のドーム
テンペリアウキオ教会のドーム

ヘルシンキ

岩の壁沿いに並ぶキャンドル

先進的な設計

1961年、コンペで優勝した設計案を提出したのが、フィンランド人の建築家、ティモ、トゥオモ・スオマライネン兄弟でした。審査員は、彼らの案が「極めて独創的」として、岩石がある程度まで元の状態で活用されることを喜びました。しかし、ヘルシンキに住む人々は、まるでモスクや禍々しい燃料庫のように見える「ロックチャーチ」の設計を快く思わず、伝統的な教会を望みました。住民による反対運動のため、建設作業は1968年になるまで着手されませんでしたが、1年後の1969年に教会が完成し、正式にオープンすると、瞬く間にテンペリアウキオは万人に受け入れられ、街の名所の1つとなったのです。

不毛の北国から生まれたデザイン

北欧デザインは、そのシンプルさとミニマリズムで有名です。テンペリアウキオ教会の内部は優れた北欧デザインの一例といえるでしょう。岩石が壁となり、花崗岩が内部と一体となって、自然な環境が十分に生かされています。ドームにはたくさんの窓があり、光と影が美しく交錯します。
ドームにある180枚の窓から射し込む自然光
教会の音響天井

建築ツアー

ヘルシンキは建築ファン必見の街です。この街には、モダニズム、機能主義、そして北欧最大のアールヌーヴォー建築群がすべて揃っています。ツーリストインフォーメーション(ヘルシンキ市観光案内所)で購入できる特製ウォーキングマップで、街の中の主要な建築を巡ってみましょう。また、4番トラムに乗ると、市内の興味深い建造物をほぼすべて通過してくれるのでお勧めです。