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ブルースの故郷、ビールストリート

あちこちのクラブから聴こえてくる生演奏、人々の気を引こうと競うように点滅するネオン、漂うバーベキューの匂い。それが、メンフィスの心臓部、ビールストリートです。歴史があることで有名なこの通りは、メンフィスの夜に音楽を楽しむのに最高の場所です。

1977年、ビールストリートは公式に「ブルースの故郷」と認定され、歴史的地区に指定されました。ブルースが誕生した20世紀初期、音楽、アルコール、犯罪で溢れた活気のある通りでしたが、時が経つにつれて、徐々に寂れていきました。それでもビールストリートは、若き日のエルヴィス・プレスリーが、50年代にB.B.キングやチャック・ベリーといった偉大なアーティストにインスピレーションを得た特別な場所でもあります。

ビールストリート
ビールストリート

メンフィス

W・C・ハンディの像

メンフィス・ブルース

ブルースの真の生みの親、W・C・ハンディは1909年に最初のブルースとなる『Mr. Crump(ミスター・クランプ)』を書きました。この歌は後に『メンフィス・ブルース』というタイトルが付けられ、メンフィス発祥のブルースの独自のスタイルの基礎となりました。またハンディは1916年に「ビールアベニュー」が、「ビールストリート」に改名される理由となった『ビールストリート・ブルース』を作り、この曲によりビールストリートは、瞬く間に永久の名所となったのです。

B.B.キングス・ブルースクラブ

ビールストリートでイチオシのクラブが「B.B.キングス・ブルースクラブ」。B・B・キングことライリー・B・キングは、ビールストリートの顔だったことから「ビールストリート・ブルース・ボーイ」と呼ばれ、これが「B.B.」と省略されました。B・B・キングにちなんで、このクラブが名付けられたのも納得です。ここでは毎夜いろいろなミュージシャンが演奏をしていて、週末は正午から生演奏が楽しめます。規模もそれほど大きくなく、くつろげる魅力的なクラブです。良席を確保するなら、早めに来店するといいでしょう。

“「ビールストリート・ブルース・ボーイ」と呼ばれていたB・B・キング”

ヤギがいるバー

「シルキー・オサリバンズ」は、素晴らしい生演奏、夏にバンドが演奏するオープンテラス、巨大なカクテル「ダイバー」、そしてヤギで有名です。そう、ここは米国で唯一ヤギをペットとして飼っているバーなのだとか。バー、クラブ、レストランを兼ね備えているので、ソウルミュージックを聴きながらソウルフードを楽しむことができます。エビのサンドイッチ「Po’ Boy(ポボーイ)」を食べながら、ダイバーを飲んでみては? ビールストリートのノリにまだついていけていないという人でも、このバーでは体が自然に動き出すに違いありません。

シルキー・オサリバンズ

写真提供

  • W・C・ハンディの像: Bhrris, Wikimedia
  • シルキー・オサリバンズ: Thomas Hawk, Flickr