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ソフィア王妃芸術センター

テート・ブリテンやルーヴル美術館ほど有名ではありませんが、マドリードの国立ソフィア王妃芸術センターは世界有数の美術館です。知名度が低いのは、名前が長いために覚えにくいからか、それとも有名なプラド美術館が近くにあるからでしょうか。しかしながら、コレクションの質は申し分なく、ピカソ、ミロ、ダリなど、偉大な芸術家の作品を所蔵しています。

ソフィア王妃芸術センターは、1776年に建てられた由緒あるサンカルロス病院を、イギリスの建築家イアン・リッチーが1989年に大幅に改築した建物です。3列のガラスとスチール製エレベーターシャフトが外壁に沿って真っ直ぐに設置され、屋内の余分な装飾が削ぎ落とされたシンプルなミニマルアート様式にリフォームされました。さらに2005年、フランスの建築家ジャン・ヌーヴェルは、コレクションの展示空間を広げるために大規模な拡張工事を実施しました。建物の素晴らしさはもちろんのこと、肝心の芸術作品も見事です。

古い病院を芸術の殿堂にリノベーションしたソフィア王妃芸術センター
古い病院を芸術の殿堂にリノベーションしたソフィア王妃芸術センター

マドリード

ジョアン・ミロの『パイプを吸う男』(1925年)

ミロの描いた火星人

ソフィア王妃芸術センターが所蔵するミロ作品の多くは、原色を使った陽気な抽象表現を好んだ1970年代後半のものですが、『パイプを吸う男』は、カタルーニャ地方出身の巨匠、ミロの初期の作品です。落ち着いた色調の背景には赤い線が1本あり、幻覚のようなシュルレアリスム的な火星人が描かれています。大きな丸い目は真っ直ぐにこちらを見つめ、口には細いパイプをくわえています。パイプが何を意味するかという解釈は、見る者に委ねられています。

ダリの『大自慰者』

ダリの作品群について学校で学ぶときは、示唆に富んだこの作品が取り上げられることはまずないでしょう。『大自慰者』は、ダリがカタルーニャのクレウス岬にある岩の塊からインスピレーションを得た、独創的な裸婦像です。女性は、両膝から血を滴らせている男の膨らんだ股間に頭を持たせかけています。ダリの手にかかると、対象は歪められたり、傾けられたり、上下逆さまになったりと何でもありです。現実離れした作風が、見る者の心を一瞬で奪います。

サルバドール・ダリの『大自慰者』(1929年)
パブロ・ピカソの『ゲルニカ』(1937年)を鑑賞する人々

ピカソの悪夢

誰もが認めるコレクションのハイライトは、常設展として2階の206展示室に飾られています。ピカソの『ゲルニカ』は、縦3.5m、横7.8mの大作で、1937年のゲルニカ空爆の恐怖を描いています。当時、ヒトラーは、スペイン内戦中のフランコ将軍の要請を受けて、バスク地方の町、ゲルニカを破壊しました。ピカソ作品の中で最も有名な作品ですが、あまりに長時間見入ってしまうと、あとで恐ろしい悪夢にうなされることになるかもしれません。

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地図で場所を見る

Museo Nacional de Arte Reina Sofía, c/ Santa Isabel 52, Madrid,

www.museoreinasofia.es

写真提供

  • ジョアン・ミロの『パイプを吸う男』(1925年): © Successió Miró, c/o Pictoright Amsterdam 2014. Fundació Joan Miró de Barcelona and Fundació Pilar I Joan Miró a Mallorca. Wolfgang Jung, Flickr
  • サルバドール・ダリの『大自慰者』(1929年): © El Gran Masturbador, 1929 © Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, c/o Pictoright Amsterdam 2014. Jack Zalium, Flickr
  • パブロ・ピカソの『ゲルニカ』(1937年)を鑑賞する人々: © Guernica, 1937 © Pablo Picasso’s, c/o Pictoright Amsterdam 2014. Pedro Belleza, Flickr