称賛に値する有名なトレヴィの泉
1730年、ローマ教皇クレメンス12世は、具体的なルールや条件なしに噴水の設計コンペを開きました。優勝したのは、ニコラ・サルヴィ。ネプチューン(海の神)を表現する巨大で美しいデザインでした。1732年に着工したものの、残念ながらサルヴィが完成を見ることはありませんでした。世界に名高いトレヴィの泉は、設計者の死から11年後、1762年に完成しました。
泉は、かつて3本の道の交差点にありました。トレヴィ(3つの道)の名は、これに由来します。幅20m、高さ26mのトレヴィの泉は、文句なくローマ最大かつ最も有名な泉です。中央の海神ネプチューンが2頭立ての戦車に乗り、若者と老人の2人のトリトン(ギリシャ神話の神)が御しています。馬の1頭が穏やかで、もう1頭が暴れていることにもご注目。これは、海の変化を表現しています。