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ゲーリーが手掛けたチタン製の大聖堂

バスク地方にあるビルバオは、フランク・ゲーリーが設計したビルバオ・グッゲンハイム美術館のおかげで、再び注目を集めるようになりました。1997年に建設された未来的な建物は、陽の光の中で堂々と輝いています。毎年、このゲーリーの傑作を見ようと、何万人もの人々がビルバオを訪れています。

かつてビルバオは、汚染されたネルビオン川岸の寂れた工業都市で、地元の人々は、「El Botxo(穴)」と呼んでいました。確かに、街が復活する前は、その呼び名がふさわしかったかもしれません。建築家のフランク・ゲーリーは、飛行機に乗ったり山に登ったりしながら、ビルバオを見渡し、この街に似つかわしくないものを思いつきます。そして、船1隻分のチタンを安値で買うと、世界で最も有名な建築物に数えられるグッゲンハイム美術館を建築したのです。

グッゲンハイムにあるクモの彫刻「ラ・アラーニャ」(クモ)
グッゲンハイムにあるクモの彫刻「ラ・アラーニャ」(クモ)

ビルバオ

ピカソ、ダリから、セラ、クーンズまで

建設から20年近く経った今でも、ゲーリーが造った素晴らしい渦巻状の建物はビルバオ一番の観光地です。1万平方mに及ぶ展示スペースの半分が、特別展示に使われています。常設展示のエリアには、ウォーホル、マグリット、ピカソ、ダリなどが展示されています。また長さ130mアルセロールギャラリーには、リチャード・セラによる錆びついた鋼鉄で作られた巨大なオブジェ7作品があります。屋外には最も楽しい芸術作品「プーピー」があります。これはキッチュの王様、ジェフ・クーンズが色とりどりのペチュニアで作った、高さが数メートルもある子犬の像です。


来館者は、ビルバオ・グッゲンハイム美術館を見て回る際に、無料の音声ガイドを利用できます。また建物に関する説明を聴きながら、美術館の外観を見るガイドツアーもあります。図書館で資料を熟読したり、ミュージアムショップを眺めたり、レストランのテラスでくつろいだりしていると、グッゲンハイム美術館ではあっというまに1日が過ぎてしまいます。なんとゲーリーは、近辺にある港湾地区、アバンドイバラの再建計画も立てていたそうです。

“キッチュの王様、ジェフ・クーンズによる巨大な犬の像「プーピー」が入口を守っています”

現代建築のアミューズメントパーク

ゲーリーのビルバオ・グッゲンハイム美術館が造られた後、ビルバオには他にも現代的な建築物が建てられました。サンティアゴ・カラトラーバの近未来的な空港、ノーマン・フォスターの派手な地下鉄、フェデリコ・ソリアーノのガラスフェスティバル会場、シーザー・ペリの光輝く高層ビルなど、世界中の名立たる建築家はすべて、このビルバオに作品を残していると言っても良いでしょう。ビルバオは現代建築ファンにはとっておきの建築アミューズメントパークで、その中でもビルバオ・グッゲンハイム美術館は代表的な作品であり続けています。天候の移ろいとともにチタン製の外観の雰囲気が変化するので、眺めているだけでも決して飽きることがありません。日中は青い空を背景にくっきりとした白いコントラストを描き、夕方には夕陽を受けて淡いピンク色に染まります。また、雨の多いバスク地方ですが、雨上がりには薄紫色に輝いています。