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リヨンの抜け道、トラブール

古びた螺旋階段と古井戸のある魅力的な中庭は、なかなか見つけづらいのですが、リヨンの街に張り巡らされた「トラブール」を散策して素敵なサプライズを探しましょう。迷路のような秘密の抜け道トラブールはリヨン旧市街だけでなく、かつて絹織物産業で栄えたトレンディなクロワルース地区にも広がっています。

音楽が聴こえてくる開け放たれた窓やあたりに充満する食べ物の匂い、そして狭く薄暗い回廊では郵便配達人が家々を回っています。リヨン旧市街のトラブールほど活気に満ちた場所は他にないでしょう。ルネサンス以来、こうした秘密の通路が道と道を結び、建物を通り抜け、回廊や金色の螺旋階段のある中庭に通じています。この歴史地区は、1950年代に解体用の鉄球に打ち砕かれるのを辛うじて免れ、現在はユネスコ世界遺産として保護されています。

トラブールの過去と現在

リヨンにはこうしたトラブールが200カ所以上ありますが、一般の人がアクセスできるのは40カ所ほど。入口がところどころにあるため見つけることが難しいというのが理由です。それが一層、トラブールに漂う謎めいた雰囲気を高めています。通路に沿って立ち並ぶ美しい建物には目を見張ります。

最も有名な最古のトラブールはリヨン旧市街にありますが、リヨン北部の丘陵地帯クロワルース地区のトラブールはやや近代的です。この地区は19世紀に絹織物の工場や労働者の住宅が建てられた場所でした。そのため、ここのトラブールはソーヌ川対岸のトラブールよりも新しいのです。その違いは、1840年に建てられた印象的な階段のある中庭、クール・デ・ヴォラースに通じるトラブールを見れば分かります。この壮大な幾何学的なラインで区切られた素敵な中庭は、数多くの映画のロケ地になりました。

“トラブールの場所さえ知っていれば、ほかにはリヨン旧市街で何も見る必要はありません”

デザイン性とファッションセンスに満ちたトラブール

ここ数年、クロワルース地区はロフトやギャラリー、若手デザイナーのアトリエが立ち並ぶトレンディな街へと変化しています。例えば、かつては産業用通路だったトラブール、パッサージュ・ティアフェにはヴィラージュ・デ・クリエーターが主催するショップが立ち並んでいます。若手のアーティストやデザイナーは、ここで6カ月間作品を展示する機会を与えられ、起業のきっかけにしています。ここにはユニークな洋服、独創的なアクセサリー、斬新なデザインのオブジェがいっぱい。料理に創造的なディスプレイを施した「カフェ・クーシュ」は、この通りを入った素敵な中庭にあります。