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中国庭園の粋

中国庭園の粋に数えられる豫園(よえん)。上海の中心にあるこの古典的な庭園は、風水の原理にもとづいて池や岩が見事に造営されています。非対称性を巧みに生かし、さまざまな要素を交互に用いることで、実際よりもはるかに深い奥行きが感じられます。いくつもの楼亭や、水上に曲折して架かる橋、ひっそりとした片隅の数々が散策の興味をそそる美しい庭園です。

豫園は今から約400年前の明朝時代、地元の役人だった潘允端により作られました。50もの楼亭やテラス、塔が当時の典型的な庭園建造物として造営されましたが、それだけでなく、翡翠でできた奇岩の玉玲龍など、意外性のある要素も数多く加えられました。言い伝えによれば、この蜂の巣状に風化した岩はもともと、北元の皇帝に献上される予定でしたが、黄浦江を下っている時に船が難破したため、岩は上海に残り、この庭園に飾られたということです。

中国の造園技術

中国では庭園を作るのは伝統的に文人、学者、貴族、官吏でした。特に高級官吏は1日の激務の後、詩書画にいそしむことのできる憩いの場を求めて造園を命じました。深遠な自然界を連想させる庭というコンセプトだったため、人工的な眺望や花壇、直線的な線を使うことは避けられたのです。空間も資金限られていたために、造園は大変困難な事業でした。豫園の完成に28年の歳月がかかったのも資金不足が理由です。しかし、そうした苦労も大きく報われたと言えるでしょう。庭園内を散策すれば、数々の興味深いものに出会えます。想像力を働かせて見れば、奇岩はたちまち山になり、ひっそりと植わっている竹や松は原始林となり、池は大海となります。庭園にある岩はどれもゴツゴツと荒削りで、細かいくぼみがたくさんついています。これは水が流れた時に、全方向に水しぶきが飛ぶようにするためです。木々の葉や花の色が季節ごとに移り変わる庭園は、さまざまな表情を見せてくれます。

“「この庭園には全体を俯瞰できるような場所はありません。歩きながら少しずつ全貌を把握していくのです」”

水上の茶楼

豫園の入口を入るとすぐ脇にあるのが、上海で最も歴史の古い茶楼「湖心亭」です。湖心亭の入口は少し変わっていて、池に架かる曲折した橋を通って店内へ入ります。古くから、人は時に悪霊に追われることがあると信じられていますが、悪霊が進めるのはまっすぐな道だけなので、曲折した橋を通る人を追うことはできません。悪霊を振り払って無事に茶楼にたどり着いたら、豊富な種類がある中国茶で一服しましょう。ただし、近くの市場で美味しいものを食べれるように、食欲はほどほどに……。市場には多数の屋台が立ち並び、思わず空腹を感じずにはいられません。蒸し団子や牛肉が入った醤油味の麺料理など、中国ならではの味が楽しめます。

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Anren Street, Shanghai, China