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パリを見守るノートルダム大聖堂

パリのノートルダム大聖堂は、街の中心部にあたるシテ島にあります。この大聖堂の内部を見学しようと訪れる人は、年間1,400万人にも上ります。南塔の387段の階段を登る勇気のある人は、パリの街並みと広大なセーヌ河の美しい景色、そして有名なガーゴイル像を間近に見ることができます。

ノートルダムとは、「我らが貴婦人」という意味です。このゴシック建築の建設は1163年に始まったものの、おおむね完成したのは、14世紀初頭のことでした。1792年、フランス革命の最中に大聖堂は襲撃を受けて略奪され、多くの彫刻や絵画が失われました。そして19世紀初め、建築家ウジェーヌ・エマニュエル・ヴィオレ・ル・デュクによって全面的に修復されました。

パリのノートルダム大聖堂
パリのノートルダム大聖堂

パリ

南側ファサードのバラ窓

ノートルダム大聖堂の宝物

ノートルダム大聖堂には、数々の貴重な宝物品があります。おそらく最も印象に残るのは、13世紀の色鮮やかなバラ窓でしょう。南側ファサードで最も大きいバラ窓を見ることができます。この圧倒的なステンドグラスは、旧約・新約聖書のさまざまな場面を4つの円に描いています。イエス・キリストにまつわる3つの遺物とされる、聖十字架の破片、茨の冠、聖釘(1本)も、聖堂内に保存されています。

ノートルダムのせむし男

物語や神話、伝説にまつわる古い建物はたくさんありますが、『ノートルダムのせむし男』の物語はほとんど誰もが知っていることでしょう。これは、1831年にヴィクトル・ユーゴーが発表した小説(フランス語の題名『ノートルダム・ド・パリ』)で、ノートルダムの高い塔に住むせむしの鐘つき、カジモドの話。カジモドは美しいジプシーのエスメラルダに恋をしますが、その愛は決して報いられることはありませんでした。この物語は幾度か映画化されてきましたが、ディズニーがアニメ化した1996年の『ノートルダムの鐘』は、あらゆる年齢層のファンを魅了しました。

“映画版ではカジモドとエスメラルダが口づけするシーンが描かれることが多いですが、ユーゴーの小説には登場しません。”

珍奇な怪物ガーゴイル

ファサードのガーゴイルは、雨水が聖堂の外壁を伝って流れないようにするため、雨どいの端に設置されています。塔の住人には他にも、キマイラの回廊の彫像たち(ドロレリ)がいます。これらの怪物像は、魔よけとして塔周辺の回廊に置かれ、パリの街を日夜見守り続けています。彫像の制作者は、想像力を働かせて、くちばし、ヘビの尾、ワシの翼といったパーツを取り入れながら半人半獣の彫像を創り上げ、恐ろしげな風貌を完成させました。
ノートルダムのファサードに鎮座する怪物像