タナロット寺院:寺の中の寺
バリ島の西岸沖に浮かぶタナロット寺院は、島内で最も人気があり、写真にもよく撮られている寺院です。タナは「大地」、ロットは「海」を意味しており、海を見晴らす岩場の上という、ドラマチックな場所に建つこの寺院にまさにふさわしい名前です。海の神を祀るタナロット寺院は、バリ島で最も重要な寺院の1つに数えられています。
この寺院にまつわる神話や伝説は、建物そのものと同じく魅力的です。その昔、ダンヒャン・ニラルタという高僧がこの場所で一夜を過ごし、その後、バリの人々がここにタナロット寺院を建立することに決めました。かつて寺院と本土を結ぶ橋もありましたが、海の神が壊したと言い伝えられています。さらに不思議なのがタナロット寺院の真下にある洞窟で、寺院が海水に取り囲まれているのにもかかわらず、淡水が湧き出ています。