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ボルゲーゼ公園の美

ローマで最も大きな公園、ボルゲーゼ公園は、街の喧騒から逃れるのにぴったりの場所です。遊歩道と花壇の間には、彫刻や噴水、神殿が点在しています。園内にある3つのミュージアム、ボルゲーゼ美術館、ヴィラジュリア国立博物館、ローマ国立近代美術館には多くの人々が訪れます。この公園がミュージアムパークとして有名なのも納得です!

今では想像もつきませんが、かつてこのエリアには広大なブドウ畑がありました。それが1605年、枢機卿シピオーネ・ボルゲーゼによって庭園に造り変えられます。ボルゲーゼ自らが設計した館「ヴィラボルゲーゼ」には、彼の幅広い美術コレクションが収蔵され、この公園の名前の由来にもなっています。この館は、古代ローマのヴィラを彷彿させる設計で、周囲を取り囲む公園は、森、芸術エリア、自然エリアの3つの区域に分かれています。

公園の名前の由来となったヴィラボルゲーゼ
公園の名前の由来となったヴィラボルゲーゼ

ローマ

ボルゲーゼ美術館

ボルゲーゼ美術館は、間違いなくローマ屈指の印象的な美術館の1つと言えるでしょう。この格式ある17世紀のヴィラには、枢機卿シピオーネ・ボルゲーゼの幅広い美術品のコレクションが展示されており、カラヴァッジョ、ベルニーニ、ボッティチェリといった巨匠の作品があります。ルネサンス芸術やバロック初期の展示内容は見事です。ボルゲーゼは、古典美術、現代美術だけでなく、古代の彫刻も愛好していました。
ヴィラには20もの部屋がありますが、ゆっくり観賞を楽しめる規模の広さです。1階は彫刻、フレスコ、ローマモザイクの床を中心とし、有名なベルニーニのダビデ像があります。2階は、ヨーロッパの巨匠によるルネサンス美術を展示するボルゲーゼ美術館となっています。ここには、ラファエロ・サンティの有名な『十字架降下』があります。人気の高い美術館のため、入場は毎日定員制となっています。事前予約がオススメです。

ボルゲーゼ美術館の印象的なファサード
エトルリアの壺

エトルリアの壺と現代美術

園内にある他の2つのミュージアムも一見の価値があります。現代美術が好きな人を魅了するのがローマ国立近代美術館です。この美術館では主に19世紀から20世紀の作品が展示されており、イタリアの芸術家だけでなく、カンディンスキー、モンドリアン、ポロックなどの巨匠も取り扱っています。有名なヴィラジュリア国立博物館は、エトルリアの壺など、古代ローマ以前の時代の美術品を展示しています。この博物館は、1553年に完成した教皇ユリウス3世の別荘「ヴィラジュリア」の中にあります。

秘密の園

ルネッサンス、バロック時代のイタリア式公園や庭園の特徴となっているのが秘密の庭園です。こうした隠れた庭は所有者の家の近くにあることが多く、ロマンと安らぎが感じられる空間です。庭園に入れるのは所有者だけで、一般の人々が中に入ることはできませんでした。まさに秘密の庭だったのです。ボルゲーゼ公園には、「ジャルディーノ・デイ・メランゴリ(セビリアオレンジの庭)」と「ジャルディーノ・デイ・フィオーリ(花の庭)」の2つの秘密の庭園があります。これらの庭園はヴィラに隣接していますが、いつも開園しているとは限りません。それでも、塀越しに庭園の静寂を感じることができるはずです。

ボルゲーゼ美術館の庭園