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人魚姫のおとぎ話

恋心のあまり、尾びれを足に換えるために海の魔女に自分の声を引き渡した人魚姫。この人魚姫のおとぎ話を知らない人はいないでしょう。デンマークの作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンは1836年にこの物語を書きました。コペンハーゲンのランゲリニエ埠頭には、これにちなんだ人魚姫の像があります。

人魚姫は、ニューハウンの旧港地区の御影石の上に座っています。人魚姫は、思いがけずコペンハーゲンで最も人気のある名所となりました。毎日、この像と写真に写ろうと大勢の人々がここに押し寄せます。この彫刻は、カールスバーグビールを創設したデンマークのビール醸造家、カール・ヤコブセンが寄贈したものです。1909年、ヤコブセンはアンデルセンの物語をもとにした人魚姫のバレエを観賞しました。深い感銘を受けて劇場を出たヤコブセンは、デンマークの彫刻家、エドワード・エリクセンに人魚姫の像の制作を依頼しました。

人魚姫の像
人魚姫の像

コペンハーゲン

ハンス・クリスチャン・アンデルセン

悲しい恋の物語

人魚姫は、嵐に遭い海で溺れかけた王子を救い出した若い人魚の悲しい物語です。彼女は王子を好きになり、海から陸地に上がることを望みます。王子を探し出すため、彼女は両足と引き換えに声を失います。3日以内に王子から熱いキスを受ければ、彼女は人間に生まれ変わることができますが、キスしてもらうことができなければ、彼女は海の泡になってしまいます。王子は彼女の外見には惹かれるものの、自分を助けてくれたのが彼女だとは気付きません。王子が覚えていたのは、その少女の美しい声だけだったのです。結局、王子は別の人と結婚し、心破れた人魚姫は崖から身を投げ、海の泡に姿を変えるのです。

豊かな歴史を持つ像

ひとりの人魚姫、ふたりのモデル

ヤコブセンはデンマークのプリマ・バレリーナ、エレン・プライスを彫刻のモデルにと強く望みましたが、彼女は裸体でポーズをとることを拒否しました。結局、人魚姫の身体の部分はエリクセンの妻がモデルとなり、プライスは顔の部分で彫刻の頭部に美しさを添えることになりました。高さ1.25mの作品は1913年8月に完成しました。これは、街の公園や通りを古典的、歴史的人物の像で飾る当時のコペンハーゲンの流行にもマッチしていました。

首切りと複製

魅力が半減してしまうかもしれませんが、港にある像は実は複製です。本物は、エリクセンの相続人たちが秘密の場所に保管しています。おそらくそれは、長い間人魚姫が何度か損傷を受けたり、首を切られたりしてきたからでしょう。1964年には、政治活動を行うシチュアシオニスト運動のアーティストたちが像の首を切り落としました。頭部は修復されましたが、1998年には再び行方不明となり、後日まるで犯罪小説のように、匿名で地元のテレビ局に届けられました。

何度か首を切られた人魚姫

写真提供

  • 豊かな歴史を持つ像: Giovanni Gagliardi, 123rf