パイプラインロードの鳥たち
密林を貫く全長17kmのパイプラインロードは、世界的に有名なバードウォッチングスポット。最初の数キロは徒歩でも可能ですが、全ルートを制覇するならジープが便利でしょう。道沿いには観察台がいくつかあり、カッコウ、ハチクイモドキ、キヌバネドリ、カザリドリなど、数えきれないほどの鳥を双眼鏡で観察できます。公園内に生息する熱帯の鳥について学びたい方は、パナマ・レインフォレスト・ディスカバリー・センターへどうぞ。高さ40mの展望台から、見事な熱帯雨林を一望できます。
サルでいっぱいの島
もうひとつの見どころ、オマキザルの大群が住むモンキー島です。まず、パナマ運河を通り、人造湖のガトゥン湖まで行きます。船の上からでも、木にぶら下がっている白い顔のオマキザルが見えるかもしれません。サルたちはちゃっかり者で、船に乗り込んできて、オレンジをくすねて行くこともあります。船旅の途中、カイマンやクロコダイルなどのワニも探してみましょう。
先住民を訪ねる
熱帯雨林に住んでいるのは主に動物ですが、先住民も少数ながら暮らしています。エンベラ・インディアンは、パナマに7つある純粋種族のうちのひとつで、ガイド同伴で訪問することができます。細長いボートでチャグレス川をさかのぼり、密林の奥深く入っていきましょう。先住民はかつて農耕生活を営んでいましたが、熱帯雨林が国立公園となってからは農耕が禁じられています。このため今では、観光が最大の収入源。集落では先住民が伝統の装束をまとって、古来の風習や生活様式を紹介してくれます。