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ヴィクトリア朝時代のネオゴシック建築、マンチェスター市庁舎

マンチェスター市庁舎は、ヴィクトリア朝時代に建てられたネオゴシック建築の代表例です。映画『シャーロック・ホームズ』や『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』のセットとしても使われたこの建物は、マンチェスターの建築シンボルであり、地元の人々に愛されています。マンチェスター市庁舎を訪れると、産業革命の最盛期にタイムスリップできます。

19世紀半ば、マンチェスターは世界で最も重要な工業都市の1つでした。絶えずお金が流れ込み、街は急激な勢いで成長しました。これほどの繁栄と地位には宮殿のような市庁舎がふさわしいということで、設計コンペが開かれ、優勝したのが、ネオゴシック建築の名手アルフレッド・ウォーターハウスです。10年の歳月をかけ、1,400万個のレンガと100万ポンドの資金を使って完成したのが、おとぎ話に登場する城のようなマンチェスター市庁舎でした。いくつもの塔やガーゴイル、ヴィクトリア朝時代らしい装飾の数々、そして三角形のレイアウトを特徴としています。

おとぎ話に出てきそうなネオゴシック様式の城
おとぎ話に出てきそうなネオゴシック様式の城

マンチェスター

“美術評論家のジョン・ラスキンいわく、「ヨーロッパで最も壮大なゴシック建築である」”

モザイクの床のミツバチ

ウォーターハウスの設計は、機能的かつ大胆でした。内装の特徴としては、フレスコ画、金箔を貼ったシャンデリア、背の高いステンドグラスのアーチ窓、円天井の通路、荘重ならせん階段、大理石の像、そしてマンチェスターの労働者のシンボルであるミツバチを描いたモザイクの床が挙げられます。市庁舎の建物は三角形に配置されており、その中心部にグレートホールがあります。面積15m×30mの広々としたホールで目を引くのは、有名な『マンチェスターの壁画』です。この作品はフォード・マドックス・ブラウンによる12枚の連作で、マンチェスターの栄光の歴史を描いたものです。当時の代表的な美術評論家、ジョン・ラスキンは、グレートホールについて「ヨーロッパで最も壮大なゴシック建築である」と評しました。外観の見どころは鐘楼です。173段の長い階段を上ると、高さ87mの最上部に到達します。ここには23個の青銅の鐘があり、大音響で時を告げます。その下にある重さ8トンの大鐘は、1877年に市庁舎を開設した市長にちなんで「グレート・エイベル」と呼ばれています。

グレートホール

マンチェスターのフランケンシュタイン

マンチェスターに行ったことはなくても、マンチェスター市庁舎には見覚えがあるかもしれません。なぜなら、この市庁舎はロンドンの国会議事堂、ウェストミンスター宮殿によく似ているからです。国会議事堂での映画撮影は禁じられているため、マンチェスター市庁舎が代わりにロケーションとして使われることが多いようです。2009年公開の映画『シャーロック・ホームズ』では、ロバート・ダウニー・Jrとジュード・ロウが市庁舎のホールを歩くシーンがあります。その2年後には、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』で、サッチャー役のメリル・ストリープがここで論戦を繰り広げました。さらに2014年には、『フランケンシュタイン』の撮影で、ハリー・ポッターでお馴染みのダニエル・ラドクリフ演じるイゴールが、アルバートスクエアとヴィクトリア様式の中庭を歩き回りました。この映画は2015年に公開予定です。

マンチェスター市庁舎

写真提供

  • グレートホール: Steve Parkinson, Flickr